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株式会社Svolta

自分たちの言葉で、組織の未来を語る。Svolta社がNALYSYSと創り上げたオーダーメイドのクレド研修

業種

飲食店経営、ワイナリー事業、プロデュース事業

課題

組織の拡大に伴う価値観の浸透

株式会社Svolta 代表取締役社長 黒澤様 (写真中央)
株式会社Svolta 人事総務 プロジェクトマネージャー 髙橋様 (写真左)
レバレジーズ株式会社 HRテック事業部 白井 (写真右)

株式会社Svolta オフィシャルサイトはこちら
https://svolta.co.jp/

「きっかけはテーブルから。」——この言葉をビジョンに掲げ、東京都内でイタリアンレストラン「malca」や「tens.」、そして「焼肉 もちお」など個性豊かな5店舗を展開する株式会社Svolta。代表の黒澤様は、お客様だけでなく、食材の生産者や流通に関わる人々も含め、食に関わる全ての人の人生を豊かにすることを目指しています。

会社の成長とともに、全社員が共通の価値観を持ち、日々の仕事に向き合うための「クレド(行動指針)」の必要性を感じた同社は、NALYSYSと共にオリジナルの研修プログラムを開発・実施しました。

今回は、代表の黒澤様と人事・総務を担当する髙橋様に、NALYSYSとの研修実施に至った経緯や当日の様子、そして研修を通じて感じたことを詳しく伺いました。

課題・組織の拡大に伴う価値観の浸透
・従業員の共通認識・行動への接続
支援・提供内容・クレド研修の共同企画・開発
・研修実施
成果・価値観の言語化による主体性向上、相互理解深化
・組織の土台作りへの貢献

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Svoltaの事業と大切にする考え方

- まず、貴社の事業について、大切にされている考え方を詳しく教えていただけますか?

黒澤様:
私たちが運営するレストラン事業では、単にお店が利益を上げること以上に、食に関わる全ての人々が豊かになることを目指しています。素晴らしい食材を作ってくださる生産者さんたちがいなければ、私たちの料理は成り立ちません。

例えば、契約農家さんから直接仕入れるにしても、1店舗だけでは扱える量は限られます。市場に卸すだけでは十分な収入を得られないこともある生産者の方々に対して、僕らが事業を通じて価値を還元できる仕組みを作りたい。お客様に美味しい料理を提供することはもちろん、生産者さんや流通業者さんなど、作り手の方々にもしっかりと価値を返していく。この循環こそが、最終的に私たちの事業を持続可能なものにすると考えています。ビジョンである「きっかけはテーブルから。」には、そうした想いが込められています。

- その想いは、実際の店舗運営にも反映されているのですね。

黒澤様:
はい。例えば、私たちがアラカルトメニューを重視しているのも、その一環です。コース料理は効率が良い面もありますが、使う食材が固定されがちです。アラカルトであれば、その日その時に入手できる旬の食材や、生産者さんから「今日はこれがおすすめだよ」と提案される食材を柔軟にメニューに取り入れることができます。漁師さんから「この魚が少し余ったんだけど」と連絡があれば、それも活かせる。これは生産者さんを支えることに繋がりますし、お客様にとっても、訪れるたびに新しい味に出会えるという価値になります。

もちろん、アラカルト中心の運営は、コースに比べて手間もかかりますし、多くの人員が必要です。例えば本店であるイタリアンレストラン「malca」では、通常の同規模店よりも多い人員体制を考えています。人件費はかさみますが、その分、質の高いパフォーマンスを提供でき、お店のファンが増え、「ここで働きたい」と思ってくれる人も増える。それが次の店舗展開への力になると信じています。最初から1店舗だけで終わるつもりはなかったので、事業コンセプトと日々の仕事のやり方を一貫させることを意識しています。


- 
髙橋様はどのような経緯でSvolta社に?

髙橋様:
代表の黒澤とは前職で同僚でした。その後、転職を考えていたタイミングで黒澤から声をかけられました。彼が語るSvoltaの事業、特にその
社会貢献性の高さに強く共感しました。飲食業界は未経験でしたが、「ここでなら、これまでにないやりがいを見つけられる」と感じ、入社を決意しました。現在は人事・総務として、採用活動から店舗管理、業者さんとのやり取りまで、幅広く業務を担当しています。

組織課題とクレド検討の背景:「指針」の必要性

- クレド研修を検討されたきっかけを、もう少し詳しく教えてください。

黒澤様:
会社の規模が大きくなり店舗数が増えるにつれて、私や共同創業者のシェフが全ての店舗に常に目を配ることが難しくなってきました。それでも、
私たちが大切にしている想いや価値観を組織全体に浸透させ、社員一人ひとりが日々の仕事の中でそれを体現できるようにする必要性を強く感じていました。

大きなきっかけの一つは、以前、焼肉店で働いていた社員のことです。彼は他のカジュアルな焼肉店での店長経験があり、もっとレベルの高い仕事、例えば希少な和牛を一頭買いするようなうちの店でスキルアップしたい、と意欲を持って入社してくれました。しかし、「マニュアルがないとやりづらい」という理由でモチベーションが低下してしまいました。

私たちの仕事は、その日の食材の状態やお客様の要望に合わせて臨機応変に対応する必要があり、厳密なマニュアル化には限界があります。それはレストランも他の業態も同じです。ですが、彼が本当に求めていたのは、手順書そのものではなく、日々の判断に迷った時に立ち返れる「指針」のようなものだったのではないか、と考えさせられました。「きっかけはテーブルから。」というビジョンだけでは、現場の細かな判断基準にまでは落とし込みにくい。行動の拠り所となる共通言語が必要だと感じました。

ちょうどその頃、あるホテル運営会社がクレド教育に力を入れている事例を目にしました。クレドを浸透させることで、全国に広がるホテルのスタッフが、経営トップが常にいなくても、共通の価値観に基づいて高いクオリティのサービスを提供し、誇りを持って働けるようになった、という内容でした。クレドという考え方自体は知っていましたが、この事例を見て、「やはりうちにもクレドが必要だ」とその重要性を再認識しました。

 
 ”共創”できるパートナーへの期待

- なぜNALYSYSに相談されたのですか? 

黒澤様:
全社員が集まるキックオフイベントを企画しており、単なる親睦会ではなく、会社の価値について皆で考える有意義な時間にしたいと考えていました。そこで、以前から知っていたNALYSYSの白井さんに「何かいいプログラムはないか」と相談したのが始まりです。

正直なところ、世の中に出回っているパッケージ化された研修プログラムには、あまり期待していませんでした。私自身、以前勤めていた大手企業などで多くの研修を受けてきましたが、本当に心に響くものは少なかった。それなら自分で話した方が良いとすら思っていました。

でも、白井さんなら、私たちが漠然と「やりたい」と思っていることを理解し、それを一緒に具体的な形にしてくれるのではないか、という期待がありました。彼は以前、私と同じ人材・広告関連企業にいたこともあり、仕事の進め方や質に対する信頼感もありました。

- 実際に依頼されてみて、その期待はいかがでしたか?

黒澤様:
期待通りでしたね。まず、仕事のスピード感が早い。打ち合わせの日程調整一つとっても、迅速に対応してくれました。そして何より、こちらの意図を的確に汲み取って、柔軟にチューニングしてくれる対応力が素晴らしかった。私たちが「もっとこうしたい」とフィードバックすると、「なるほど、そういうことですね」とすぐに理解し、プログラムに反映してくれる。まさに「一緒に作っている」という感覚で、納得感を持って進めることができました。白井さんがNALYSYSという新規事業に携わっていたこともあり、「まだ決まった形がないからこそ、どんな内容でも柔軟に対応できます」と言ってくれたことも、完全に私たちのためのオリジナルプログラムを作る上で、非常にありがたかったです。

 

 画一的なパッケージ研修ではない、納得感のあるオリジナル研修

 

- 研修プログラムはどのように作り上げましたか?

髙橋様:
黒澤と白井さん、そして私も加わって、3人で何度も打ち合わせを重ねました。時には2時間近く議論することもあり、私たちの事業への想いや課題感を丁寧に伝え、それを白井さんがプログラムという形に落とし込んでいく、というプロセスでした。

 

△当日の研修資料の一部
 

- 研修当日の様子はいかがでしたか?

黒澤様:
私自身、非常に良い研修だったと感じています。社員たちも、普段なかなか経験できない機会ということもあり、とても楽しそうに参加していましたね。特に、個人経営のレストランなどで経験を積んできた社員にとっては、新鮮な体験だったと思います。

各チームでの議論も非常に活発で、特に20代後半から30代の社員たちが中心となって、熱心に意見を交わしていました。新しく入社したワイナリーの醸造担当者は、研修の前半が終わった時点で「本当に感動しました。この会社でやろうと思って、本当によかった」と感想を伝えてくれて、私も嬉しくなりました。

最終的に出来上がったクレドも、どこかの会社の模倣ではなく、しっかりとSvoltaらしさが反映された、社員自身の言葉になっていたのが印象的です。それは、私たちが日頃から伝えてきたビジョンやコンセプトが、ちゃんと社員の中に根付いていたからだと感じています。

髙橋様:
研修後の打ち上げや、後日社員と話す中でも、その満足度の高さを実感しました。若い社員だけでなく、30代、40代の社員からも「すごく良かった」「明日からまた頑張ろうと思った」という前向きな言葉が聞かれました。また、研修中に仕事での経験や想いを共有する時間があったことで、普段あまり話さないような一面を知ることができ、
チーム内の相互理解が深まったという声もありました。

△クレド研修の様子 

相互理解の深まりとチームの主体性の変化

 研修後、何か変化はありましたか?

黒澤様:
すぐに目に見える大きな変化があったわけではありませんが、
社員の意識の変化を示す兆しは感じています。例えば、店舗ごとに設定しているインセンティブ付きの売上目標について、先日「tens.」のスタッフに目標レベルの希望を聞いたところ、「私たちは『tens.』なので、一番上でお願いします。それが私たちのチームカラーだと思うので」と言葉にして伝えてきました。研修前でも同じ目標を選んだかもしれませんが、それを「チームカラー」という言葉で自分たちのアイデンティティと結びつけて、主体的に表現するようになった点に、研修の影響を感じています。

髙橋様:
各チームが以前よりも主体的に動いてくれるようになった、という実感はありますね。

NALYSYSとの取り組みを振り返って

- 改めて、NALYSYSとの今回の取り組みはいかがでしたか?

黒澤様:
何よりも、
シンプルに「いい研修を納品してくれた」ということに感謝しています。そして、それを既存のパッケージではなく、私たちのために完全にオリジナルで、しかも一緒に考えながら作り上げてくれたこと。こちらの意図を汲み取り、型にはめずに柔軟に対応してくれたプロセス全体に、非常に満足しています。

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Svolta社では、NALYSYSと創り上げたクレド研修を通じて、社員一人ひとりが自社の価値観と向き合い、それを自らの言葉で語ることが実現しました。それは同社が目指す、「関わる全ての人々が豊かになる組織づくり」における重要な一歩となったようです。

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NALYSYS(ナリシス)について

NALYSYSは、人事・組織課題の解決を支援するサービスを提供しています。テクノロジーを活用したSaaSモデルを基本としながらも、今回のSvolta社へのクレド研修のように、単なるツール提供に留まらず、お客様一社一社の状況や課題に深く寄り添い、研修の企画・実施やコンサルティングといった「プロフェッショナルサポート」も提供可能です。組織づくりや人材育成に関して、「何から手をつければ良いかわからない」「自社に合った具体的な施策を知りたい」といったお悩みがあれば、ぜひ一度NALYSYSにご相談ください。

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